PDFのバージョン(1.4、1.7など)についてはこちら

PDFの関連規格

電子文書の長期保存(アーカイブ用)のための ISO 規格です。作成した PDF 文書は、Acrobat または Adobe Reader 5.0 以降(PDF Version 1.4)で開くことができます。

PDF/Aは、PDF Reference Version 1.4のサブセットで、モノクロとカラーが混在する文書を電子データとして長期保存できる仕様だ。将来的にもアクセス可能という保証ができないため、文書中にリンクとしてのURLを記載することや、動画などのコンテンツを埋め込むことを禁じている。一方フォントに関しては将来も文書が閲覧できるよう、データに埋め込む方針だという。PDFには、セキュリティになどの付加機能を追加する機能もあるが、PDF/Aではそれらを定義しない。「付加機能についてはあくまでPDF制作者に委ねる」としている。

あらゆる環境で表示結果が同じことを求められるPDFのISO標準。PDFを元に策定された、電子ドキュメントの長期保存を目的としたファイル形式。ISO19005として標準規格化されている。主に印刷目的として利用されていたPDFを、長期保存用に特化させたもの。PDF/Aは特に欧州を中心に使われており、対応するソフトウェアも欧州製のものが多い。現在、PDF/A-1(ISO19005-1)が主流だが、PDF/A-2もISOで策定中である。

PDF/X

グラフィックコンテンツの変換に対するISO標準規格です。作成した PDF 文書は、Acrobat または Adobe Reader 4.0 以降(PDF Version 1.3)で開くことができます。 PDFを元に策定された、印刷出版用途を目的としたファイル形式。印刷時のデータ交換をスムーズにするため、通常のPDFで使える機能を一部制限している。ISO15930として標準規格化されている。

PDF/E

PDF/Eは、知的財産に関わるエンジニアリング文書向けの仕様。PDF Reference Version 1.5のサブセット。「図面の正確性を追求したい」とし、注釈やコメントなどの印刷もサポート。コンパクトなファイルサイズで、3DデータもPDFに統合するという。2006年末の標準化を目指す。

PDF/Eは、PDFを元に策定された、エンジニアリングワークフローにおける使用を目的としたファイル形式。ISO24517として標準規格化されている。知的権利の安全な配布やCADデータなどの複雑な3次元データなどをPDFに組み込むことを目標にしている。 PDF/H ISO未策定。ヘルスケアに関するデータを交換、保存するのを目的としたファイル。

PDF/UA

ISO未策定。ユニバーサルアクセスへの対応を目的としたファイル形式。視力や運動能力に障害のある人にも利用できるように特化させたもの。

PDF/VT

ISO未策定。可変データやトランザクション文書を扱うのを目的としたファイル。

PAdES

ISO3200-2に含まれる予定。PDF文書の長期保管を目的としたPDFの拡張。欧州電気通信標準化機構(ETSI)により策定ならびに公開され、ISO32000-2に反映される予定。

スポンサードリンク

Amazonで PDF 関連のおすすめ商品を探す(有償ソフト)




PDFのバージョン・規格について

フリーソフト等アクロバット以外で作成したPDFは、互換性を保つためかPDFバージョン1.4~1.5位の設定が多いです。

PDFのバージョンと仕様書(2008年8月現在)
PDFのバージョン Acrobat 新機能
作成・表示・印刷 表示・印刷 バージョン
1.0 Adobe Acrobat AdobeAcrobat Reader 1.0
1.1 2.0
1.2 3.0 2バイト言語対応
1.3 4.0 日本語フォントの埋め込み電子署名JavaScript対応
1.4 5.0 OpenTypeフォント対応透明効果タグ付きPDF
1.5 Adobe Reader 6.0 JPEG 2000圧縮のサポート16bit画像のサポートマルチメディアコンテンツの埋め込み
1.6 7.0 3Dアートワークの表示
1.7 8.0 3Dアートワークへの対応強化注釈機能の強化セキュリティ機能の強化
1.7Adobe ExtensionLevel 3 9.0

PDFの規格(PDF/A、PDF/Xなど)はこちら。

スポンサードリンク

Amazonで PDF 関連のおすすめ商品を探す(有償ソフト)




PDFは電子文書を見るための最も普及している形式です

 電子文書を見る環境(デバイスやOS、ソフトのバージョンや設定)に左右されることなく、正しく表示されるという特徴がある。   

見るためには無料のAcrobat Reader(Adobe Reader)など、PDFビューアーが必要。

作成・編集するには、本来、有料のAdobe Acrobat(Acrobat Readerとは別物)が必要でしたが、最近では機能を特化したフリーソフトや各種の低価格ソフトがあり、また、Microsoft Wordなど、ワープロソフトなどにも直接PDFを作成できる機能が付加されてきています。

また、PDFには文書を画像として見るだけではなく、テキストデータ・画像・目次情報・検索用ワード、ハイパーリンクや簡易プログラム(Javascript)、音声、最新バージョンでは動画ファイルまでも含めることができる。 これらの要素を個別に取り出してコピーなど再利用することも可能です。

パスワードを設定し、閲覧・印刷・改変等のセキュリティを個別に設定し、再利用などを制限することもできるようになっています。


フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Portable Document Format (ポータブル・ドキュメント・フォーマット) は、アドビシステムズが開発および提唱する、電子上の文書に関するファイルフォーマットである。1993年に発売されたAdobe Acrobatで採用された。特定の環境に左右されずに全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できる特性を持っており、2008年7月には国際標準化機構によってISO 32000-1として標準化された。   続き…

PDFソフトウエア by Amazon
PDF資料室(アンテナハウス) 

スポンサードリンク

Amazonで PDF 関連のおすすめ商品を探す(有償ソフト)